ビデオ通話ができても安心ではありませんか？
LOVECHECK編集部
「ビデオ通話ができたから、この人は本物だと思った」
――これは多くの被害者が口を揃えて話す“最初の思い込み”です。
しかし現代の国際恋愛詐欺では、ビデオ通話は本人確認として不十分になっています。
AI技術の進化、偽リアルタイム映像、詐欺師の巧妙な通話手法により、
ビデオ通話ができても安心とは言えません。
【結論】ビデオ通話ができても 100％安全ではありません。
むしろ「短時間・暗い・不鮮明な通話」は危険信号です。
詐欺師の目的は“信頼を少しだけ獲得すること”。
しっかり顔を見せる気はなく、あくまであなたの不安を“一時的に消す”ために通話します。
なぜビデオ通話ができても安心できないのか？（仕組みを解説）
① 偽物のビデオ通話が技術的に可能になっている
最近は以下の技術で偽のリアルタイム映像が作れます：
- AIフェイススワップ（生配信の顔を別人に置き換え）
- AIアバターのリアルタイム生成
- 短い録画映像を繰り返して“生っぽく見せる”手法
これらは一般の人には見破りにくいため、
“顔が見えた＝本物” という時代ではありません。
② 詐欺師は「通話の質をわざと低くする」
多くの詐欺師が、ビデオ通話で以下の状態を作ります：
- 逆光・暗い部屋で顔が不鮮明
- 画質が荒い（あえて低画質にしてごまかす）
- 数十秒〜1分だけ通話してすぐ切る
- 顔は映るが、ほとんど動かない
これは、あなたに「顔が映ったから安心」と思わせるためだけの儀式です。
③ 通話が短いのは“粗がバレるのを避ける”ため
本物であれば、通話が短い理由はありません。
しかし詐欺師は、長く話すと以下がバレる可能性があります：
- 声がAI音声と一致しない
- 背景が不自然（ホテル・事務所・複数人詐欺集団の部屋）
- 本人と写真の印象が違いすぎる
だから通話は短時間のみにコントロールされます。
詐欺師がビデオ通話を“避ける”本当の理由
ビデオ通話を避ける理由には、以下の「詐欺師の事情」があります。
① 実行役（オペレーター）の顔は被害者に見せられない
恋愛スキャムでは複数人の詐欺集団が役割分担しており、
あなたとチャットしている人物と、写真の人物は別人です。
② 本人がアジア人／年齢が全く違うケースが多い
海外美女・欧米男性などの写真は“釣り餌”であり、
実際の詐欺師とは一致しません。
③ 日本語・英語に自信がなく、会話のボロが出る
詐欺師は台本を使ってチャットします。
しかし会話となると台本通りにいかず、矛盾が出るため避けます。
④ 背景・生活感を見られたくない
ホテルの一室、雑居ビルの詐欺オフィスなど、
「生活感のなさ」がバレると疑われてしまうためです。
あなたが安心するためだけに行われる「偽のビデオ通話」
多くの被害者は、後になってこう話します：
「ビデオ通話ができたから、この人は本物だと思い込んでしまった」
しかし詐欺師にとってビデオ通話は
「不信感を一時的に消すための演出」にすぎません。
本物の相手であれば、ビデオ通話は自然で長く、会話もスムーズです
本物の恋人・夫婦候補なら、以下が普通です：
- 明るい場所で、顔がしっかり見える
- 日常的に長時間話す
- 話題が自然で、生活の雰囲気が伝わる
- 背景に日常生活が映る
どれか一つでも欠けるなら、
「安心材料」ではなく「違和感の材料」と考えるべきです。
【重要】ビデオ通話は“確認の一つ”であり、信用の証明にはならない
安心するためには、以下の複数チェックが必要です：
- ビデオ通話の長さ・頻度・質は自然か？
- 顔・声・背景・話し方が写真やプロフィールと合っているか？
- 話の内容が一貫しているか？
- 都合の悪い話をした途端に通話を避けていないか？
そして何より、
「通話ができたから安心」という考えは非常に危険です。
あなたが少しでも不安を感じたなら、
その感覚はほぼ正しいです。
まとめ：ビデオ通話は“安心”ではなく“確認材料の一つ”に過ぎません。
- 短時間・逆光・不鮮明な通話は危険信号
- AI偽映像や録画ループで「生配信風」に見せる手口が増加
- 詐欺師は通話を避ける“必然的な理由”がある
- 本物の相手なら自然で長い通話が普通
- ビデオ通話は信用の証明にはならない
違和感を覚えたら、必ず距離を置きましょう。
あなたの直感は、自分を守る最大の味方です。
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