デート中の飲酒と「デートレイプドラッグ」の基礎知識|飲み物から目を離さない理由
※本記事は、性暴力被害の予防と早期相談を目的とした情報提供です。記事中の公的情報は、内閣府男女共同参画局・警察庁の公表資料に基づいています(執筆時点:2026年9月)。
「少ししか飲んでいないのに、記憶がない」
デートで少しお酒を飲んだだけなのに、急に強い眠気に襲われた。気づいたら知らない場所にいて、その間の記憶がない――。
これは「酔いすぎた」のではなく、飲み物や食べ物に薬を混ぜられた可能性があります。
内閣府男女共同参画局は、睡眠薬などのクスリを飲み物や食べ物に混ぜて、相手の意識をもうろうとさせ、抵抗できない状況にして性暴力を行う被害が発生しているとして、注意を呼びかけています(出典:内閣府男女共同参画局「薬物やアルコールなどを使用した性犯罪・性暴力に関して」)。
マッチングアプリやSNSで知り合った人と初めて会うときは、相手のことをまだよく知りません。ここでは、自分を守るために知っておきたいことをまとめます。
被害を防ぐためにできること
飲み物は自分で注文し、店員から直接受け取る
相手に飲み物を「取ってきてあげる」と言われても、自分で注文し、自分で受け取るようにしましょう。
飲み物から目を離さない
トイレなどで席を立つときは、飲み物を飲み切ってから立つか、戻ってきたら新しいものを注文し直すのが安全です。
飲む量を自分で決めておく
初めて会う相手とのデートでは、飲む量をあらかじめ決めておき、勧められても断ってかまいません。
相手の家や部屋では飲まない
初めて会う段階で、相手の自宅や宿泊先の部屋で飲食するのは避けましょう。
違和感を覚えたら、すぐに助けを求める
少量しか飲んでいないのに急に強い眠気、ふらつき、体の力が抜ける感覚があったら、我慢せずにすぐに店員や周囲の人に助けを求めてください。相手に「送っていく」と言われても、一緒に帰らないでください。
被害に遭ったかもしれないときに、すぐすべきこと
できるだけ早く相談する
内閣府は、被害に遭った場合はできるだけ早く、警察や性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに相談することが大切だとしています。
「自分も飲んでいたから」「記憶がはっきりしないから」と、相談をためらう必要はありません。
検査はなるべく早く
内閣府によると、薬物によっては、摂取後、数時間から数日間(3日前後)で体外に排出されてしまいます。そのため、尿検査や血液検査をなるべく速やかに受けることが、証拠を残すうえで重要です(出典:内閣府男女共同参画局、同上)。
証拠を残す
内閣府は、次のような証拠を残しておくよう案内しています。
- 飲食物の残りや、使った食器は洗わずに保管する
- 着ていた衣服も洗わずに保管する
相手とのメッセージのやり取り、会った場所や時間の記録も消さずに残しておきましょう。
妊娠の心配があるとき
内閣府は、72時間以内であれば緊急避妊の対応が可能であることも案内しています。ワンストップ支援センターでは、産婦人科医療との連携による支援も行われています。
相談先
| 窓口 | 番号 | 内容 |
|---|---|---|
| 性犯罪被害相談電話(警察) | #8103(ハートさん) | 発信した地域の都道府県警察の性犯罪被害相談窓口につながります。受付時間は各都道府県警察の窓口によって異なる場合があります |
| 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター | #8891(はやくワンストップ) | 最寄りのワンストップ支援センターにつながります。医療・相談・法律相談などの支援機関と連携しています |
| 緊急時 | 110番 | 身の危険が迫っているとき |
※IP電話など一部の電話からは短縮番号につながらない場合があります。その場合は、各都道府県警察やお住まいの地域のワンストップ支援センターの番号に直接おかけください。内閣府によると、NTTのひかり電話からは0120-8891-77でワンストップ支援センターにつながります。
あなたは悪くない
「お酒を飲んだ自分が悪い」「会いに行った自分が悪い」と考えてしまうかもしれません。でも、薬を使って抵抗できない状況にする行為は、加害者の責任です。あなたが責められる理由はありません。
一人で抱え込まず、上の窓口に相談してください。
まとめ
- 飲み物に薬を混ぜて性暴力を行う被害が報告されている
- 飲み物は自分で受け取り、目を離さない。初対面の相手の部屋では飲まない
- 少量で急に強い眠気が来たら、すぐに周囲に助けを求める
- 被害の可能性があれば、できるだけ早く #8103 または #8891 へ。薬物は数時間〜数日で体外に出てしまう
- 飲食物・食器・衣服は洗わずに保管する
参考・出典
- 内閣府男女共同参画局「薬物やアルコールなどを使用した性犯罪・性暴力に関して」 https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dfsa/index.html
- 内閣府男女共同参画局「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」 https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html
- 警察庁「各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号『#8103(ハートさん)』」 https://www.npa.go.jp/higaisya/seihanzai/seihanzai.html
マッチングアプリやSNSで知り合った相手とのやり取りに不安がある場合は、ラブチェック診断(無料・匿名)や無料相談もご利用ください。ただし、性暴力の被害に遭った可能性がある場合は、まず上記の警察・ワンストップ支援センターに相談してください。
免責事項
本記事は、性暴力被害の予防と早期相談を目的とした一般的な情報提供であり、医学的・法的な判断を行うものではありません。記事中の公的情報は執筆時点(2026年9月)のものであり、最新の情報は各機関の公式サイトでご確認ください。内容に誤りがある場合はお問い合わせフォームからご連絡ください。速やかに確認・対応いたします。
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